公開日
読了時間の目安
2分00秒で読めます

混合性EDとは、肉体面と精神面、2つの原因で起こる勃起不全(ED)です。肉体面の問題では、血管や神経の異常が挙げられます。精神面の問題は不安やストレスです。このような性質の異なる要因が重なり、混合性EDが発症してしまいます。

この記事では、混合性EDの原因と治療法について解説します。

混合性EDとは

混合性EDとは、身体と心の両方に問題があり、正常な勃起ができなくなる病気です。

EDは「十分な勃起ができない」という症状が同じでも、原因は様々です。ED診療ガイドラインの第3版では、原因によって「器質性ED」「心因性ED」「混合性ED」の3つに分けられています。身体的な異常が原因なら器質性ED、精神的な問題が原因なら心因性EDに分類されます。そして、この2つが併発しているのが混合性EDです。混合性EDの場合は、からだと心の問題が複雑に絡み合い、勃起に支障をきたしています。

混合性EDを引き起こす2つの原因

混合性EDの原因には、身体と精神の問題が混在しています。器質性EDと心因性EDが併発している状態なので、それぞれの原因を知る必要があるのです。では、混合性EDの元凶である器質性EDと心因性EDの要因について、詳しく見ていきましょう。

器質性ED

器質性EDとは、身体機能に異常があるために、勃起ができない状態です。

勃起は、神経が性的刺激を伝達し、陰茎内の血管に血液が流れこむことで成立します。そのため、神経や血管に異常があると、正常な勃起ができなくなるのです。

器質性EDを引き起こす要因として、以下のものが挙げられます。

器質性EDの要因

  • 糖尿病
  • 脂質異常症
  • 高血圧
  • 加齢
  • 喫煙
  • 男性ホルモンの減少
  • 神経、血管の損傷
  • 陰茎の変形

リストの中でも、もっともEDを引き起こしやすい要因は糖尿病です。糖尿病をはじめ、高血圧や脂質異常症といった生活習慣病は、動脈硬化を引き起こします。血管の柔軟性が失われることで、陰茎の血流が悪くなり、EDに繋がるのです。

加齢や生活習慣病が大きな原因となるため、器質性EDは中高年の男性に多くみられます。

心因性ED

心因性EDとは、精神的な問題があって勃起ができない状態です。20代の男性に多くみられます。

勃起は、心身がリラックスしているときに起こりやすくなります。しかし、不安やストレス、疲れといった心理的な負担があると緊張状態が続き、肉体は元気でも勃起ができないのです

心因性EDの主な原因は、以下のとおりです。

心因性EDの要因

  • 不安
  • ストレス
  • 疲労
  • 性交や子作りに対するプレッシャー
  • 性に関するトラウマ
  • パートナーとの不和
  • コンプレックス

「セックスに失敗したらどうしよう」というプレッシャーやコンプレックス、過去のトラウマなどが、心因性EDの原因となります。また、器質性EDがきっかけで心因性EDも発症し、混合性EDになるというパターンも多く見られます。

混合性EDの治療法

混合性EDの治療は、内科、泌尿器科、ED専門のクリニックで受けられます。基本的には、問診や検査の後で、バイアグラなどのED治療薬が処方されます。ED治療薬が効かない、または飲めない場合には、別の治療法が検討されるのです。

基本的にはED治療薬を飲む

ED治療薬は、血管を広げる作用をもつ薬です。血流を促進することで、陰茎内に血液が流れ込み、勃起できるようになります。ED治療薬は、器質性と心因性、どちらの原因にも効果を発揮するため、混合性EDの治療にも有効です。

しかし、症状の重さによっては、ED治療薬が十分な効果を発揮できない場合もあります。また、一緒に飲んではいけない併用禁忌薬が多数あるのもデメリットです。ED治療薬と併用禁忌薬を一緒に飲むと、思いもよらない副作用が出たり、効果が弱まったりするのです。ED治療薬のほかに常用薬がある場合は、自己判断で併用せず、医師に相談しましょう。

飲み薬が使えないときの治療法

ED治療薬が効かなかったり、飲めなかったりするときは、以下の治療法が検討されます。

【飲み薬以外の治療法】
治療法の種類 治療の内容
陰圧式勃起補助具 ポンプで陰茎に圧力をかける
陰茎海綿体注射 陰茎に血管拡張薬を注入する
低強度体外衝撃波療法 衝撃波で陰茎の血管を増やす
陰茎形成術 陰茎を正常な形にする
テストステロン補充 男性ホルモンを注射する
プロテーゼ法 陰茎内にシリコンの芯を入れる
心理療法 カウンセリングや精神分析を行う

このように、EDにはさまざまな治療法があります。ED治療薬が効かなかったからと言って、諦める必要はありません。混合性EDの原因や症状の重さに合わせ、様々な治療法が選択できるのです。

混合性EDのまとめ

混合性EDとは、器質性EDと心因性EDが併発し、正常な勃起ができない病気です。血管や神経の異常といった身体的な問題と、ストレスや不安などの精神的な問題が重なることで発症します。生活習慣病やケガが原因でEDになり、そのショックで症状が悪化することもあります。

混合性EDの治療には、ED治療薬が有効です。しかし、ED治療薬も万能ではなく、重度の症状には効かなかったり、持病の影響で飲めなかったりする場合があります。そのような場合は、補助具の使用や手術など、より専門的な治療も選択できるのです。

参考文献・参考サイト

EDの用語集「混合性ED」は、以下のサイトや資料を参考に作成しました。