バイアグラ 成分

バイアグラの成分で勃起促進!成分の作用で陰茎に血液を集中

更新日:2017年11月16日 (公開日:2016年10月07日)

バイアグラといっしょに飲んではいけない薬があることを知っていましたか?「副作用が強く出てしまう」「正しい使い方をしているのに効果がまったく出ない……」これらのトラブルは、もしかしたらバイアグラといっしょに相性の悪い薬を服用したからかもしれません。

バイアグラの主成分シルデナフィルは、他の薬といっしょに飲むと、本来の効果を発揮できない場合があります。バイアグラと医薬品の組み合わせだけに限らず、バイアグラと食べ物、バイアグラと飲み物の組み合わせによっても起こります。

バイアグラの成分から禁止されている飲み合わせまで、詳しく紹介します。

バイアグラの主成分はシルデナフィル

バイアグラは、主成分であるシルデナフィルクエン酸塩と添加物でできています。主成分のシルデナフィルには、血管を拡張させる作用があります。その作用によって、海綿体の血管が広がり、勃起が促されるのです。

そんな働きをもつシルデナフィルには、相性の悪い薬が存在します。次に、シルデナフィルと相性の悪い薬を紹介していきましょう。

バイアグラ(シルデナフィル)25mg・50mgの構成記号・含まれている成分

元祖ED治療薬の成分はシルデナフィルクエン酸塩

バイアグラの主成分は「シルデナフィルクエン酸塩」です。シルデナフィルクエン酸塩は、勃起不全で悩む患者に向けて開発されました。

バイアグラ(シルデナフィル)の最大容量50mg
出典:ファイザー株式会社

バイアグラを形成する9種類の添加物

バイアグラには、主成分シルデナフィルの他に9種類の添加物が配合されています。

賦形剤(ふけいざい) 服用・調剤をしやすくする添加物
  • 乳糖水和物
  • 結晶セルロース
  • 無水リン酸水素カルシウム
  • トリアセチン
崩壊剤(ほうかいざい) 崩れて吸収しやすくする添加物
  • クロスカルメロースナトリウム
結合剤 粉末を結合させる添加物
  • ヒプロメロース
滑沢剤(かったくざい) サラサラな粉にする添加物
  • ステアリン酸マグネシウム
着色剤 製剤を着色するための添加物
  • 酸化チタン
  • 青色2号

添加物は、薬の効果を安定させたり、飲みやすくするために必要な物質です。日本薬学会は、添加物を「無害であり有効成分の治療効果を妨げるものであってはならない」と規定しています。

参考:バイアグラ錠 添付文書 / ファイザー株式会社:PDF

参考:漢方薬になぜ添加物が入っているのですか / クラシエ

参考:医薬品添加剤について / 日本ジェネリック製薬協会:PDF

併用してはいけない薬と悪影響を引き起こすメカニズム

バイアグラを服用したときは、併用する薬の成分の影響で相互作用が起こらないように注意する

バイアグラの主成分シルデナフィルは、他の薬と一緒に飲むと、薬の効果が変わったり、副作用が出たりします。「バイアグラはどのような薬と併用してはいけないのか」「なぜいっしょに飲むと悪影響を引き起こすのか」を詳しく説明しましょう。

悪影響をおよぼす原因は、薬の「相互作用」

バイアグラと他の薬を同時に飲むと、薬の「相互作用」によって、悪影響を引き起こします。相互作用とは、血中に複数の薬の成分が存在することで、薬の作用になんらかの影響を与えることです。「薬の効果が増減する」「強い副作用が現れる」といったようなことが起こります。

相互作用の種類

相互作用には2種類あります。「薬力学的薬物相互作用」と「薬動力学的薬物相互作用」です。それぞれどのような相互作用なのでしょうか。

薬力学的薬物相互作用
同じ作用の薬か、正反対の作用をもつ薬をいっしょに投与することによって起こる相互作用のこと。
薬動力学的薬物相互作用
薬が体内に吸収されて、排出されるまでの4段階「吸収・分布・代謝・排泄」の中で起こる相互作用のこと。

参考:薬物相互作用 / 日本薬学会

要注意!バイアグラといっしょに飲んではいけない薬

バイアグラといっしょに飲んではいけない薬は、「血圧を下げる薬」と「代謝に影響を与える薬」です。それぞれどのような薬がなのか、併用してはいけない理由といっしょに説明していきましょう。

血圧を下げる薬

血圧を下げる薬、いわゆる降圧剤は、バイアグラといっしょに飲んではいけません。

降圧剤は血圧を下げる作用がありますが、シルデナフィルも同様の作用があります。つまり、「薬力学的薬物相互作用」を引き起こしてしまうのです。

そのため、降圧剤とバイアグラをいっしょに飲むと降圧作用が強まり、低血圧症といった副作用を起こす可能性があります。

代謝に影響を与える薬

代謝を邪魔したり、誘導したりといったような、代謝に影響を与える薬は、バイアグラといっしょに飲んではいけません。

バイアグラなどの薬は体内である程度効果を発揮すると、薬の作用を弱め、体外に排出されます。この薬の作用を弱める段階のことを「代謝」と言います。代謝に影響を与える薬をバイアグラといっしょに飲んでしまうと、バイアグラの主成分であるシルデナフィルの代謝が早まったり、遅れたりしてしまうのです。いわゆる、「薬動力学的薬物相互作用」を引き起こします。

結果的に、「薬の効果が強いままになる」「効果がまったくでない」「副作用があらわれる」といったようなトラブルが起こります。

代謝を邪魔して効果を強める薬

以下の薬は、代謝を阻害する薬です。代謝が邪魔されると、体内でシルデナフィルの作用が強いままになってしまいます。その結果、薬の効果が強まったり、重い副作用を引き起こしたりする可能性があります。

  • チトクロームP450 3A4 阻害薬
  • HIV感染症薬(商品名:リトナビル、サキナビル、ダルナビルなど)
  • 抗菌薬(商品名:エリスロマイシン、ケトコナゾール、イトラコナゾールなど)
  • 胃酸抑制薬(商品名:シメチジンなど)
代謝を誘導し効果を弱める薬

以下の薬は、薬の代謝を誘導する薬です。そのため、体内でシルデナフィルが効果を発揮する前に代謝を促してしまいます。その結果、服用してもまったく効果が出ないといったことが起こります。

  • チトクロームP450 3A4 誘導薬
  • 肺高血圧症治療薬(商品名:ボセンタンなど)
  • 抗菌薬(商品名:リファンピシンなど)

グレープフルーツジュースだけじゃない?悪い食べ合わせ

グレープフルーツなどの食べ物に含まれる「フラノクマリン」という成分がバイアグラの作用を強めます。

バイアグラとグレープフルーツジュースをいっしょに飲むと、シルデナフィルを代謝しようとする酵素の働きを、フラノクマリンが邪魔します。肝臓での代謝に遅れが生じてしまい、血液中のシルデナフィルの濃度が上昇してしまうのです。その結果、バイアグラの副作用が、普段よりも出やすくなります。低血圧や失神、重篤な心血管の合併症につながる可能性があるので、食べ合わせに気をつけなければなりません。

グレープフルーツジュースの他にもセリ科のパセリやセロリ、ミツバ。クワ科のイチジクなどにも、フラノクマリンは含まれます。

フラノクマリンのCYP3A4の阻害効果は、グレープフルーツジュースなどを口にしてから、少なくとも24時間は続きます。バイアグラは定期的に投与する医薬品ではないため、グレープフルーツジュースが飲めないわけではありません。24時間以上の間隔を空けて服用するか、オレンジジュースに切り替えるなどして対応しましょう。

フラノクマリンを含む フラノクマリンを含まない
柑橘類
  • グレープフルーツ
  • スウィーティー
  • ポメロ(ぶんたん)
  • サワーオレンジ
  • ダイダイ
  • 晩白柚(ザボン)
  • 八朔(ハッサク)
  • 甘夏みかん
  • バレンシアオレンジ
  • レモン
  • かぼす
  • 温州みかん
  • スイートオレンジ
  • ネーブルオレンジ
  • ポンカン
  • いよかん
  • デコポン
  • ゆず
  • すだち
  • きんかん
その他 セリ科
  • パセリ
  • イタリアンパセリ
  • セロリ
  • ミツバ
クワ科 イチジク
生薬
  • 白芷(ビャクシ)
  • 橙皮(トウヒ)
  • 羌活(キョウカツ)
  • 防風(ボウフウ)
  • ハマウド

参考:バイアグラとの併用注意薬についての詳細 / 浜松町第一クリニック

参考:お薬とグレープフルーツジュ / 東邦大学医療センター 大橋病院:PDF

バイアグラの成分まとめ

バイアグラの主成分はシルデナフィルクエン酸塩です。バイアグラと他の医薬品との相互作用で、思わぬ副作用が出たり、正しい効果が出ないといった症状がでます。

「血圧を下げる薬」や「代謝に影響を与える薬」は、バイアグラといっしょに飲んでしまうと、副作用などのトラブルを引き起こす原因になります。

ただし、これらの薬以外にも相互作用を引き起こす可能性があるので、バイアグラを服用する際は、他の薬と併用しないで飲むのがベストです。どうしても併用して飲まないといけない場合は医師に相談しましょう。